ジャイアントキリング ~ Shopifyの話

まえがき

まずは、言葉の定義から『実用日本語表現辞典』から

 ジャイアントキリングは、スポーツの試合などで明らかに格上の相手から(大方の予想を覆して)勝利をもぎ取る、いわゆる「大番狂わせ」を意味する表現である。

ジャイアントキリング(giant killing)は英語由来の表現で、「Jack the Giant Killer」と呼ばれる御伽話が直接の語源とされる。(強大な巨人を打ち負かすというモチーフ自体は旧約聖書に遡れる)。  「Jack the Giant Killer」は「ジャックと豆の木」と通底する話で、「巨人殺しのジャック」もしくは「巨人退治のジャック」と訳されることが多い。

 現在、連載中のサッカー漫画のタイトルでもあります。筆者はこの漫画から、この言葉

「ジャイアントキリング」通称ジャイキリを覚えました。大相撲で幕内力士が横綱に勝ったらよく言う“大番狂わせ”を英語で言ったら“ジャイアントキリング”となるようです。

1.巨人

 本件で取り上げさせていただきますのは、球界の盟主の方ではなく、Eコマースを初めとして巨大な分野で猛威を振るっている巨人、アマゾンになります。GAFAでもおなじみですね。Wiki情報を下記に引用させていただきます。

Amazon.com, Inc.(アマゾン・ドット・コム・インク、IPA: [/æməzɒn/])は、ワシントン州シアトルに本拠地を置くアメリカの多国籍テクノロジー企業である。電子商取引、クラウドコンピューティング、デジタルストリーミング、人工知能に焦点を当てている。Google、アップル、マイクロソフト、Facebookと並ぶアメリカの情報技術産業のビッグファイブの一つである。

 従業員数は2018年時点で61万人との事です。これは船橋市人口(約64万人)や鹿児島市の人口(約59万人)、鳥取県の人口(約55万人)と同じぐらいですね。船橋市がそのままアマゾン市になるようなイメージです。

2.Shopify

 そんなGAFAともビッグテックとも我が世を謳歌する巨人の皆さんですが、昨日のネットニュースでこんな記事が飛び込んで参りました。いやぁ、勤務中のネットサーフィンもまんざら無駄ではありませんねぇ。一部抜粋になります。

アマゾンを脅かす急成長のショッピファイ 小久保 重信 2021/02/18 12:00 アマゾンは先ごろ、20年11月27日のブラックフライデーから同30日のサイバーマンデーまでの出品業者の販売額が前年比約60%増の48億ドル(約5100億円)超となり、過去最高を更新したと明らかにした。だが、同期間におけるショッピファイ顧客の販売額は計51億ドル(約5410億円)で、アマゾンの出品業者を上回った。

アマゾンを脅かす急成長のショッピファイ

 もちろん、この一事象をもってアマゾンの落日云々と言い出すのは早計であり、一過性の可能性もありますし、当面の間は経過を見守ることになるかと思います。

 ここで、気になるところが、このアマゾンを上回ったのが下線部のショッピファイなるものかと思います。テストに出ます。

ショッピファイの正式名称は『Shopify』になります。買い物する人?とかそんなイメージかと思います。

公式web-siteがこちらになります。↓

Shopify

 これは何かといいますと、今はやりのNo Codeで作成できるアプリの一種で、ECに特化したものです。Shopifyの他にはBASE, Storeなどがあり、互いに鎬を削りあっているというのが昨今です。

 簡単にオンラインストアが開設できるプラットフォームであり、本籍地はカナダで、今や利用国は世界175か国との事なので、世界中を席巻していると言ってよいかと思います。

 自作EC集合体が一時的とはいえ、販売総額を巨大ECを上回ったという話です。

巨大モールに出品するメリットは大いにありますが、反面デメリットとしては

・おすすめが付くのはモール任せ

・他社の商品と一緒の品ぞろえ

・リードが取れない

とある中で、これらを解消するために、巨大サイトの固定客と信用力を捨てて自作ECサイトに取り組んだという事になるかと思います。

3.不動産業界

 オンライン上で完結する物品であれば、ECも越境ECも、このコロナ渦において大いに流行するであろうと考えられます。

 で、なぜ本ブログで取り上げたかというと不動産業界でもこの現象が起きたら面白いのにと思ったからです。

 現在は、物件検索の大手ポータルサイトが、数社が恬然と睥睨して影響力は甚大です。が、自社サイトでも、多彩なアプリとSNS連携を駆使し、巨大サイトと太刀打ちできるようになっていければ、面白いと思った次第です。

あとがき

 とは言っても、大手ポータルサイト様には、まだまだお世話になってまーすぅ。

まずは、集客の方法を研鑽深める必要がありますね。

<了>