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令和3年地価公示発表の感想

令和3年地価公示発表の感想

まえがき

 さる3月24日付で令和3年地価公示価格が発表されました。

新型コロナ感染症(何回書いただろうか、この単語。単語登録しておくべきなんでしょうかね)の流行後の初の地価公示価格になります。

さて、内容を見てみましょう。

1.全体の概要

令和2年1月以降の1年間の地価について
○全国平均では、全用途平均は平成27年以来6年ぶりに下落に転じた。用途別では、住宅地は平成28年以来5年ぶりに、商業地は平成26年以来7年ぶりに下落に転じ、工業地は5年連続の上昇であるが上昇率が縮小した。
〇新型コロナウイルス感染症の影響により全体的に弱含みとなっているが、地価動向の変化の程度は用途や地域によって異なる。昨年からの変化は、用途別では商業地が住宅地より大きく、地域別では三大都市圏が地方圏より大きい。

令和3年地価公示結果の概要

 全体的な事になると、上段の一文目に要約されるかと。またコロナ禍による経済活動の縮小が地価へと与える影響はこの二文目に要約されると考えられます。商業地の方が、住宅地より変化の度合いが大きいのは、商業地の方が繁華性が比例するものであるためと価格が相対的に高いことによる変動率が高い事によるためと考えられます。

 また、住宅地は地域住民の所得水準によって価格が形成されていく性質のため、急激な変化は見られなかった。といえるものと思料されます。

2.特徴的な動きを示した地点の紹介

上昇地点

〇倶知安-3 (令和3年標準地地価:135,000 円/㎡ 変動率:+25.0%)
〇倶知安5-1(令和3年標準地地価:121,000 円/㎡ 変動率:+21.0%) 
 北海道倶知安町の倶知安駅近郊に置かれている地点です。ニセコリゾートブランドとして世界的観光地となった倶知安町周辺の別荘地エリアでは、新型コロナウイルス感染症収束後を見据えた開発計画も進められるなど、コロナ禍において全体的な取引件数の減少などによる上昇率の縮小は見られるものの引き続き地価は上昇し、住宅地として全国1位の上昇となりました。   駅前エリアの商業地では、北海道新幹線の延伸等に伴う利便性向上への期待感もあり、上昇率は縮小したが引き続き地価が上昇し、商業地として全国1位の上昇となりました。

【令和3年3月24日】 令和3年の地価が公示されました

 今年も上昇地点を示しているのが、北海道のリゾート地になります。ニセコ強い。

倶知安-3は上昇率25%を示していますが、昨年度は44.0%の上昇を示していたので、上昇幅が縮小したという表現になります。

 もう一つ、言えるのが価格帯になります。上記の2地点とも10万円/㎡台なので、相対的に価格帯が安いために上昇しやすい向きもあります。

下落地点

〇大阪中央5-2(令和3年標準地地価:21,100,000 円/㎡ 変動率:▲26.5%)
〇大阪中央5-19(令和3年標準地地価:5,800,000 円/㎡ 変動率:▲28.0%)

 大阪府大阪市のなんば駅近辺に置かれている地点です。コロナ禍により国内外の観光客が激減し、物販及び飲食店舗の収益性が大きく毀損し、地価は下落に転じ、商業地として1位(大阪中央5-19)及び全国2位(大阪中央5-2)の下落となりました。

 全国的な下落率1位、2位のワンツートップは、大阪の商業地ということに相成りました。この説明文を読む限りにおいては、国内外の観光客が減少したために、地価が下落したとの事です。見ていると大阪市はボラティリティ(変動率)が高い傾向にあり、前年度の大阪中央5-2の変動率は44.9%の上昇でした。その翌年は26.5%の下落になっておりますので、ここ2年間はジェットコースターさながらの地価変動のようです。

また、前段の最大級の上昇地点を示す北海道の倶知安-3、倶知安5-1もリゾート地でありコロナ終息後の開発期待で上昇する。

 まとめると、地価下落は観光客の減少、地価上昇は観光客目的の開発計画期待という事になります。

 観光立国ってこういう事になるのでしょうか?

3.東京圏

 市町村別の動向を地図上に落としたものを下記に

令和2年地価公示の変動率
https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/content/001391251.pdf

こちらが令和3年地価公示価格の変動率になります。(住宅地)

 東京都区部全体的に水色系(下落傾向)にある中で、肌色が見えます。港区は0.3%の上昇、目黒区も0.3%の上昇と高所得層がその需要者の中心となるところは強いですね。ヒルズ族にも教えてあげたい!

 他に目を転じると、目立つのが、埼玉県南部の濃いベージュの一角、1~2%の上昇を示している隣接した地域で川口市、蕨市、戸田市になっているのが興味深いですね。

 都心へのアクセス優位な点が、コロナ禍においても好まれていると考えられます。

他には、千葉県の内房から南に向けてのエリアが軒並み上昇を示しています。これについては、相対的に価格帯が低いためというところでしょうか。

あとがき 

 コロナ禍の中、昨年9月に発表された令和2年都道府県地価調査に引き続き発表された今回の令和3年地価公示価格を拝見しました。

 価格上昇地点の主要因は、リゾート地の観光地開発期待、最大下落地点の要因は観光客減少となっております。この考察が間違いでは、ないかもしれませんが、観光客によって地価が大幅に左右されるというのもこれまた驚いた次第です。

<了>

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